Yahoo!ニュースに記事が掲載
自分で執筆し先月公開したストーリーがYahoo!ニュースで掲載されました。
今年の『母の日』は5月14日。この日、実は丁度15年が経つ『母の命日』です。
15年間支えてくれた皆様にお送りするストーリーでもあり、このストーリーが母へ捧げる死んだ証ではなく母の『生きてきた証』になれば。
そして、一人でも多くの人に読んでいただき、少しでも何かお力になれれば嬉しいです。
伝える。/4 一人ひとりの『生きる』が大切にされる社会へ
この度、第29回社会福祉士国家試験に合格することができました。
あまり公言していませんでしたが、大学卒業後さらに知識や技術を体得していきたいと2015年4月から通信の養成校へ通い今年1月に国家試験を受験しました。財団の立ち上げ時期と重なり、勉学や実習などは想像以上に苦労しましたが、新たな気付きも得ながら学びを深めることができました。
少しだけ最近考えたこと。夢があることは素晴らしい。だけど、夢にしか希望を見出せない人生ってどこか息苦しい。生きる希望は夢以外にもあってほしい。それは好きな食べ物(グミ)や飲み物(最近はアイスコーヒー)なのかもしれない。それは誰かの笑顔なのかもしれない。夢は人生に刺激を与えてくれるが、希望は大なり小なり安心をもたらしてくれる。夢は直ぐに見つからなくても、生きる希望が小さくても見出される明日であってほしい。
今回の国家資格取得はゴールでもスタートでもなく一つの通過点にすぎません。子どもや若者はじめ一人ひとりの『生きる』が大切にされる社会に向けて、変わらず歩みを前へ進めてまいります。
『おせっかいを返したい。』内閣府主催フォーラムで基調講演
2017年3月12日、北海道札幌市で内閣府が主催する『子供の貧困対策マッチング・フォーラム』において基調講演をしました。
今回のフォーラムは、地域において自治体はじめNPOなど支援団体・企業・道民のマッチングを促進し、多様な子どもの困りごとに寄り添う環境づくりの一環として開催されました。
思い返すと、子どもの貧困対策法が成立した2013年から北海道の実情に即した対策を考える学習会を連続開催し、国の大綱が閣議決定された2014年には当時の学生たちや支援者の皆様とともに対策の必要性を自治体へ提言もさせていただきました。
2015年には仲間たちと財団を立ち上げ、ちょうど一年前の2016年春には意見交換会を開催。このフォーラムを通して北海道での活動も5年目に入ります。自死遺児として活動を始めた2011年の北海道における自殺対策強化月間企画も含めると7年目。そして、今年の母の日5月14日で母を亡くして15年が経ちます。
でも、実は、あまり北海道の皆様に『頑張って』と言われたことがありません。『大丈夫?』、『少しは休んでいきなよ』、『束の間でもホッとしてほしい』。僕は、そんな皆様の温かさがあって自分の弱さを受け止め、今日も前へ進むことができていると実感しています。
講演でもお話した『孤立』ではない自立の勇気を僕が持てているのは、確実に今まで寄り添ってくださった皆様がいつも僕の横でどんなことがあっても一緒に前を向いてくれているからです。僕には母親がいなかったけど、辛くて何度も投げ出したくなることもあるけど、この人たちのこと、絶対に裏切れないなって。
だからこそ、まだまだ微力で、少しずつで、自分の非力さに悔しい想いもたくさんしますが、皆様に支えてもらいながら、決して無力ではないと信じて。必ず皆様から預かっているご恩は次の子どもたちへ送り、受けたおせっかいは返してまいります。
心からの御礼申し上げます。そして、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。まだまだ課題は多いけど、これからも一歩ずつ一緒に歩みを前へ進めていくことができれば幸いです。本当にありがとう。