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村尾政樹のブログ『伝える。』

ソーシャルセクターに勤める26歳の個人ブログ。仕事や活動の記録がメインです。

2016年・中長期的な視点で「見る・聴く・言う」を意識せざるを得ない

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 突然ですが、あなたは2016年がどのような一年になると思いますか?

 今月17日には阪神・淡路大震災から21年、3月には東日本大震災から5年が経過します。また、年度末には新幹線が函館まで開通し、北海道から九州までの大地が線路でつながります。年度が変わると、4月にはチェルノブイリ原発事故から30年が経過します。6月には選挙権が18歳まで広がり、7月には参議院選挙、8月からはブラジル・リオ五輪が始まります。また、11月にはアメリカの大統領選挙もあります。以上のように、元旦に分かっているだけでも、これだけの物事が社会で動く予定です。

21世紀と20世紀末に生まれた子どもたちにとって大きな一年

 この一年は、上記の動向などを通して時代の移り変わりが「見え隠れ」しながら浮き彫りになると思っています。また、この時代の移り変わりは、他の物事からも垣間見ることができます。身近なところで例をあげると、プロ野球において阪神・巨人の球団監督は僕の少年時代に大活躍していた選手がともに新監督として動き始めます。僕にとってのスター選手が、今の子どもにスター選手としてではなく、監督として認識され始める。これも一つの「時代の移り変わり」が見える化する物事でしょう。

 そして、今を生きる子どもにも選挙権が18歳に広がるだけでなく、2016年は、もう一つ大きな変化が訪れます。その変化とは、21世紀(2001年)に生まれた子どものほとんどが中学校の最終学年となり、義務教育を終える1年になるということです。これは、裏を返すと、20世紀に生まれた子どもは全員が義務教育を終え、それぞれの進路・人生に向かって動き出す一年が2016年なのです。

 今を生きる私たち大人は、このことを深く認識すべきだと思っています。21世紀に生まれた子どもは、私たちが生きてきた時代よりもより良い環境の中で自分の進路や人生を選ぶことができるか。それは、私たち大人が何を選び、どの方向へ進もうとするかが、大きく関わっているからです。

 現在、子ども・若者育成支援推進法の大綱見直しに関するパブリックコメントが募集されています(1月4日まで)。そして、「子どもの貧困対策法」においては附則第2条に基づき施行から5年経過した時点で法改正の検討が課せられています。つまり、2019年1月には法改正のチャンスがあり、大綱も同様に5年で見直しなので同年8月も子どもの貧困対策にとって大きなポイントとなります。

 この改正や見直しは実際にその1年程前から検討を始めるため、2017年~2018年は、その検討に向けて勝負の年となります。しかし、その勝負の年に何も準備なく迎える訳にはいきません。準備をしたうえで、勝負の年を迎える必要があります。そういった意味では、今年、2016年は既にその勝負が始まっていると言っても過言ではありません。

申年でも「見ざる・聞かざる・言わざる」にならざることが重要

 2019年は、21世紀に生まれた子どもが18歳になり、その多くは高校3年生、選挙権も得られるようになり、2016年に次ぐ時代の移り変わりがやってきます。果たして、2020年の東京オリンピックをその子どもたちはどのような顔で迎えることになるのでしょうか。世界の人々は、日本の子どもたちを観て何を感じるのでしょうか。

 そして、その先に待ち構える2023年には、20世紀に生まれ、大学などに進学した子どもの多くも社会へ飛び立つことになるでしょう。私たち大人は、その時までに、どのような社会を用意することができているのでしょうか。その子どもたちは社会の担い手、支える側へ十分に回れることができているのでしょうか。

 今年、2016年の参議院選挙とブラジル・リオ五輪が終わる頃(8月~9月)には、社会全体で中長期的な視点で目指す日本社会や2020年の東京オリンピックに向けた動きが加速していき、「見え隠れ」する時代の移り変わりが浮き彫りになり始めると予測しています。従って、今年は今その時だけの単位や単年で捉えるだけでは不十分だと考えています。

 時代の移り変わりは「見え隠れ」するだけで、今もここに存在しています。この2016年を「見ざる・聞かざる・言わざる」で過ごしていると、この一年だけでなく、今後の社会に大きく影響するでしょう。ウキウキとした2016年や未来を描くためにも、この中長期的な視点で「見る・聴く・言う」を意識して行動してまいります。今年も温かいご理解とご協力、お力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。

「子供・若者育成支援推進大綱(案)」に対する意見募集について - 内閣府