村尾政樹の個人ブログ

ソーシャルセクターに勤める29歳の個人ブログ。仕事や活動の記録がメインです。

2019年の活動と自己紹介

 みなさま、ご無沙汰してしまっており申し訳ありません。2019年も深いご理解と温かいご支援・ご協力を賜り、本当にありがとうございました!

 2019年は大学院での研究も本格化、お世話になっているフィールドの実践の奥深さと自分の研究実力の不足を感じ、日々の仕事と両立する難しさや自身の生活も省みる1年となりました。実践では「子どもの貧困対策法」の改正や大綱見直しに関わらせていただきながら、子ども・若者たちの声にならない想いを代弁することや向き合い汲み取る大人側のあり方・姿勢について深く考えさせられました。

 平成から令和に時代が切り替わるとき、以前は『僕たち』が感じる不条理や幸せのためにと走り始めたのに、いつの間にか「子ども・若者たちのため」と「支援者」になってしまっているような気がして、自分も『生活者』であり続けたいことを改めて決意しました。生活者でありながら支援者でいることができるのか、という問いなど支援実践の価値意識を再検討する今後の人生でターニングポイントになった気がしています。

 ご依頼いただいた講演で活動する若者が一緒に登壇して「貧困の反対って、”普通”じゃないのかなぁ」と発した言葉から、積極的な課題解決や『豊かな育ち』の環境を目指す支援実践とのギャップにハッとさせられたり。それらと同時に2019年は正直しんどい時期や出来事も重なって…さまざまな人たちに温かいご支援・ご協力なしに乗り越えられなかった一年だったと思っています。

 2020年は30歳を迎え、子どもの貧困対策も改正法と閣議決定された大綱をもとに子どもの権利の尊重や地域の対策推進など本格的なネクストステージへと移行します。まだまだ微力ですが、2020年も引き続き何卒よろしくお願いいたします。

▼2019年の主な活動記録

<2019年1月>

フィンランドの子ども・若者を招いた「国際ユースフォーラム」を開催、全体統括

群馬県主催「子どもの居場所地域コーディネーター養成研修会」で講師を務める

第198回通常国会で「子どもの貧困対策法」改正に向けた検討・審議に関わる

<2019年2月>

大学院の調査活動(研究室)で岩手県沢内村(現・西和賀町)を訪問

「子どもの貧困対策レベルアップ研修」に講師・コーディネーターとして登壇

日本教育政策学会「子ども・若者の教育と福祉:支援の現場から」で登壇

北海道における子ども食堂に関する調査・研究の運営委員の会議出席

<2019年3月>

北海道における子ども食堂に関する調査・研究の運営委員の会議出席(とりまとめ)

全国の小中学生を対象とした合宿キャンプを開催、学生スタッフのサポート

発起人である若者自殺対策全国ネットワークで意見交換会に出席 

北海道「江別市版子どもの貧困対策ハンドブック」に原稿を執筆

<2019年4月>

北海道における子ども食堂に関する調査・研究の報告書原稿を執筆

入学・新生活を迎える1800人以上の子ども・若者へ給付金を支給

さっぽろ青少年女性活動協会の職員研修にて講師を務める

日本弁護士連合会主催シンポジウム「若者の自立を保障する社会へ」で登壇

(GWに休暇をとって久しぶりに地元の神戸に帰省)

<2019年5月>

「子どもの貧困対策法」改正に向けた院内集会を開催、報告登壇

高校・大学生世代の「子どもサポーター会議」を開催、研修講師

国民民主党「子どもの貧困対策法」改正へ向けた党内ヒアリングに出席

首都大学東京・阿部彩研究室のゼミナールに出席、実践報告

<2019年6月>

日本社会教育学会(東北・北海道地区集会)に大学院で参加、学会発表

室井佑月さん主宰トークイベント「女は死なないvol.1」に協力、参加

第198回通常国会「子どもの貧困対策法」改正が実現、議員連盟会合で発言

セーブ・ザ・チルドレン主催「教育の私費負担を考える超党派勉強会」で登壇

高校・大学生世代の「子ども・若者委員会」を開催、研修講師 

<2019年7月>

朝日新聞「兵庫)平成世代 子どもの貧困考える」記事掲載

勤める財団の年次報告書(15年~18年度)が完成、プチ報告会を開催

大学院の調査活動で岩手県沢内村(現・西和賀町)を訪問

都民ファーストの会、子どもの貧困対策に関するヒアリング同行

<2019年8月>

月刊社会教育8月号「子ども・若者委員会の活動を通して見えてきたこと」執筆

全国の高校・大学生世代を対象とした合宿ミーティングを開催、スーパーバイザー

<2019年9月>

兵庫大学人権教育講演会で登壇、講師を務める

日本社会教育学会に大学院で参加、学会発表

大学院の調査活動で岩手県沢内村(現・西和賀町)を訪問

<2019年10月>

ケン・ローチ監督「家族を想うとき」内覧試写会に参加

徳島県立高校の全校生徒に向けて人権教育研究大会で登壇、講演

群馬県主催「子どもの居場所づくりボランティアスキルアップセミナー」講師①

(休暇をとって7年ぶりに学生時代留学していたトルコ共和国を訪問)

(プライベートで第32回東京国際映画祭のボランティア活動に参加)

<2019年11月>

岡山県主催「岡山県子どもの貧困対策研修会」に登壇、講師を務める

群馬県主催「子どもの居場所づくりボランティアスキルアップセミナー」講師②

大学院の調査活動で岩手県沢内村(現・西和賀町)を訪問

大学院で「北海道社会教育フォーラム2019」に参加

提言活動をしてきた国の基本方針を定める子どもの貧困対策大綱が閣議決定

高校・大学生世代の「子ども・若者委員会」および公開フォーラムの開催

<2019年12月>

文化放送大竹まこと ゴールデンラジオ」のゴールデンヒストリーで紹介

内閣府主催「子供の未来応援フォーラム in 東京」で登壇、活動発表

大学院で岩手県沢内村(現・西和賀町)の実践について論文執筆【非公開】

千葉テレビ「シャキット!NET」で内閣府フォーラムの講演内容が紹介

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村尾政樹(むらお・まさき)

1990年、兵庫県神戸市生まれ。全国で子どもの貧困対策を推進する「公益財団法人あすのば」の立ち上げメンバーで事務局長を務める。社会福祉士北海道大学大学院教育学院修士課程(社会教育研究室)。

小学6年の春に母親が自殺で亡くなる。家庭環境から就職を考えて商業高校へ進学するが、同じ境遇の仲間との出会いをきっかけに進学を志す。北海道大学教育学部に進学後、困難状況にある子ども・若者の主体形成について研究。2010年、北海道の自殺対策や子どもの貧困対策を推進するためのネットワークを立ち上げる。

大学卒業後は、札幌市で地域の子どもを支える公益法人に就職するが、進まない子どもの貧困対策への危機感から2015年に上京。全国で先駆的に取り組みを行う支援者や研究者、学生たちと団体を設立し、事務局長に就任。子ども・若者の「生きる」が大切にされる社会を目指して全国で活動を展開。

体験談や子ども・若者の現状と声を伝える講演、研修講師、新聞掲載、テレビ出演などの機会多数。ハフィントンポストのコラム記事にも執筆。札幌市子ども・子育て会議児童福祉部会委員(2016~2018)。北海道子ども食堂調査運営委員(2018~2019)。日本青年会議所「第31回 人間力大賞」会頭特別賞。

トルコに1年間留学し、出演した映画が第67回カンヌ国際映画祭パルムドール対象受賞。好きな食べ物はグミと寿司。

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