『世界のバランス』を大切に

６年間お世話になった北海道を離れ、上京して半月が経ちました。

本日、ふと思い出したトルコの民話があります。ナスレッディン・ホジャという『トルコ版一休さん』みたいな民話で、ナスレッディン・ホジャはトルコ国民から愛されています。写真は、ナスレッディン・ホジャのコスプレをした時のもの(笑)。

この半月を振り返って、その思い出したトルコの民話を紹介します。

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Dünyanın Dengesi.

Nasreddin Hoca`ya sormuşlar:
- Niçin insanlar sabah kalkınca hep farklı yönlere dağılıyor da aynı yöne gitmiyorlar?
Hoca cevaplamış:
- Herkes aynı yöne gidecek olsa dünyanın dengesi bozulurdu da ondan...

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世界のバランス。

ー ナスレッディンホジャに聴きました。

『なぜ人々は朝起きるとみんな違う道へバラバラになるんだろう、同じ道へは行かないんだろう？』

ー ナスレッディンホジャは答えました。

『それは、みんなが同じ道に行こうとすると世界のバランスが崩れてしまうからだよ…。』

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『なるほど、人が迷いながら右往左往するのも、それぞれ違う道へ進むのも、それによって世界のバランスを保つためだったんだ。みんな進む道も進むペースもバラバラでいいんだ。』この民話と出会ったときに、そのようなことを思って、以来、自分の中で大切にしてきました。東京での生活でも大切にしていきたいと思います。

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今まではＳＮＳを活用して日頃考えたことや感じたことなどを書いていましたが、東京ではブログも活用して書いていこうと思っています。

というのも、以前からＳＮＳは書いたことが新しい投稿に埋もれていって後で振り返ろうとしても探すのに一苦労。そして、先日、学生時代にお世話になった人と久しぶりに再会して、その人が「ブログはいつまでも形に残るし、将来"自分の子どもが読めるように"と思って書いている。」と話していました。その話に共感して、今まで何度も挫折してきたブログに再挑戦することを決めました。

ブログ名は『カンヌ最高賞の俳優になっちゃった！』。トルコに１年間滞在していた際に出演した映画が、なんとカンヌ国際映画祭で最高賞（パルム・ドール）を受賞。名前の通り、カンヌ最高賞の俳優になってしまいました(笑)。上京するタイミングに丁度その作品が日本で公開されるとのこと。ご縁があって今は映画の告知やトルコの魅力を伝えるお手伝いも始めました。映画タイトル（日本語名）は『雪の轍』です。

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しかし、本業は俳優ではありません(笑)。本業は、子どもの貧困対策に取り組む団体職員です。どんどん深刻になっている子どもの貧困問題を解決していこうと、私も含めた全国各地の支援者や研究者や学生などが大同団結し、子どもの貧困対策法成立から２年を迎えた２０１５年６月１９日に『子どもの貧困対策センター あすのば』を立ち上げました。私は、その団体の専従スタッフとして働き始めました。

北海道を離れる直前も怒涛の日々が続きましたが、この半月間も怒涛の連続です。映画出演関連では『映画.com』や『めざましどようび』で取り上げていただき、映画の公開記念イベントにも出演させていただいています。そして、子どもの貧困対策でも団体の立ち上げや今後の本格的な事業開始に向けた準備など毎日夜遅くまで事務所で踏ん張っています。こちらも様々なメディアから報道していただいています。

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あまりにも時間がなさすぎて、この半月間は東京で住む家を決められず『住所不定状態』でした(笑)。先日ようやく家が決まって入居できましたが、まだ部屋には家具や家電などが一切何もない状態です。フローリングの床でカバンを枕代わりにして寝るか、遅くまで事務所に残り気づいたら寝てしまって朝になっていることもしばしば(笑)。

ほとんど時間と休みがない状態が続いていましたが、ようやく少しだけ時間ができました。ただ、本当におかげさまで元気に何とか踏ん張っています！これからも『世界のバランス』を大切に、ぼちぼち踏ん張っていきます。

Dünyada Dengesi / Nasreddin Hoca : http://www.fikralarim.com/dunyanin-dengesi.html

第67回カンヌ最高賞受賞作『雪の轍』Webサイト： http://bitters.co.jp/wadachi/

『子どもの貧困対策センターあすのば』webサイト： http://www.usnova.org/