村尾政樹のブログ『伝える。』

ソーシャルセクターに勤める27歳の個人ブログ。仕事や活動の記録がメインです。

伝える。/2 あなたはいくつ? 子どものシックスポケット

あなたはいくつ?    子どものシックスポケット

『子どもには、シックスポケットがある。』

    この言葉は、マーケティング用語で使われる、子ども1人につき6人(母、父、父方の祖父・祖母、母方の祖父・祖母)の財布(ポケット)があるという意味だ。

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    本日は豊島区で開催された『こども食堂サミット2017』のリレートークにひとり親家庭で育った当事者として登壇した。僕も様々な『おせっかい』を受けて育ち、その経験から支援する側に回った『おせっかえし兄さん』である。

    誰かを頼りたくても『頼ってはいけない』『弱みを見せてはいけない』と思いながら育つ経験は、自立ではなく孤立を生み出す。大きな出来事ではなくても、目立たなくても、小さな支えの積み重ねが子どもの人生にとって最高の『隠し味』になり、大きな勇気につながる。そのことを全国の子ども食堂の取り組みを行う方々300人へエールも込めて伝えさせていただいた。

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    シックスポケットの話は、栃木県日光市にある認定NPO法人の畠山さんが基調講演で子育て環境について語られたときに思い出した。

    子どもの貧困は、子どもが貧困なのではなく、子どもを取り巻く環境や支える人、地域の様々な資源が枯渇し、つながりが希薄化している社会課題だ。シックスポケットが単なる経済的なポケットではなく、子どもを周りで支えてくれるポケットだと考えると、今の子どもや若者にはそのポケットが少なくなっているのではないだろうか。

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    リレートークの最後に子ども食堂の先駆者である栗林さんは、児童自立支援の理念が『発達期における十分な依存体験によって人間への基本的信頼感を育むことが、児童の自立を支援する上で基本的に重要であることは忘れてはならない(児童自立支援ハンドブック)』であることを紹介されていた。

    子ども食堂が、子どもにとって一つの支えのポケットになることを切に願う。あなたが子どもだった頃、周りには支えのポケットがいくつあっただろうか。