2018年の活動と自己紹介
2018年も深いご理解とご支援・ご協力を賜り、本当にありがとうございました!
2018年は『変化と感謝』をテーマに大学院進学など環境・心境ともに変化が多くありました。4月~7月の4か月間は大学院の関係で札幌に一時滞在となるなど2017年と比べて発信の機会は極力控えさせていただいていました。そのような中でも1500人規模の実態調査のとりまとめやNHK北海道クローズアップという番組に企画から携わる、仕事で関わる学生の引率でフィンランドへ出張など2018年も貴重な機会がたくさんありました。
学生時代の法制定から関わり続けている「子どもの貧困対策法」は成立から5年が経過し、2019年には国の基本方針を定める大綱の見直しが行われます。給付型奨学金や高等教育無償化など「制度」は少しずつ変わる一方、社会の理解や子ども・家族の実感はどのくらいあるのか、果たして自分がやっていることにどれだけの意味があるのか2018年は悩みを抱える一年でもありました。
理解と実感を伴える大綱見直しをはじめとした活動を展開できるよう2019年も微力ながらあゆみを進めてまいりたいと考えています。2019年も引き続き何卒よろしくお願いいたします。
▼2018年の主な活動記録
<2018年1月>
長崎県で「子どもの貧困対策 全国キャラバンin長崎」を開催、登壇
日本大学主催のシンポジウム「子どもの貧困対策のネクストステップを考える」に登壇
東京都民生児童委員連合会での研修で講師を務める
ハフィントンポスト寄稿「2018年、STOP!子どもの貧困の解決へ」など
<2018年2月>
「子どもの生活と声1500人アンケート」中間報告を議員会館で開催
「子どもの生活と1500人アンケート」中間報告の内容が東京新聞1面などに掲載
「子どもの貧困対策レベルアップ研修」に講師・コーディネーターとして登壇
<2018年3月>
札幌市子ども・子育て会議児童福祉部会に出席、対策計画の策定に携わる
発起人である若者自殺対策全国ネットワークで意見交換会を開催
全国の小中学生を対象とした合宿キャンプを開催、学生スタッフのサポート
ハフィントンポスト寄稿「新しい春を迎えた1500人の声から見えてきたこと」など
<2018年4月>
入学・新生活を迎える2800人以上の子ども・若者へ給付金を支給
北海道大学大学院教育学院修士課程に進学、札幌での一時滞在開始(~7月末)
労働調査4月号に執筆記事が掲載「子どもをとりまく貧困の現状」
<2018年5月>
北海道における子ども食堂に関する調査・研究の運営委員に就任、会議出席
滋賀県で開催された「ゴールデンウィークまちなか合宿in関西」に参加
大学生世代の「子どもサポーター研修」を開催、研修講師
子ども・若者支援セミナーで講師「札幌市子どもの貧困対策計画への期待」
<2018年6月>
ヒューマンライツ2018年6月号に執筆「子どもの生活と声1500人アンケート」から
NHK北海道クローズアップ「奨学金という名の“借金”」に企画協力、出演
子どもの貧困対策法成立5周年・財団設立周年行事を開催、登壇
「子どもの生活と声1500人アンケート」最終報告を公表
「Youth+ぶっちゃけトーーク!」を札幌で学生世代と企画、開催
学生世代へ向けた「ファシリテーター研修」を開催、研修講師
大学院で日本社会教育学会 北海道・東北地区集会に参加
<2018年7月>
「緊急アクション地域で若者自殺対策を推進していくために」を企画、開催
「第1回あすのば地方議員フォーラム」を開催、全国の議員へ調査・研究報告
さっぽろ青少年女性活動協会主催の「にこにこキャンプ」に協力、参加
大学院で「Hokkaido Summer Institute 2018(Social Pedagogy)」に参加
<2018年8月>
全国の高校・大学生世代を対象とした合宿ミーティングを開催、スーパーバイザー
大学院で「社会教育研究全国集会(甲府集会)」に参加
<2018年9月>
埼玉県所沢市で開催された親子ぐるみ勉強会で講師
北海道における子ども食堂に関する調査・研究の運営委員の会議出席
徳島県子どもの未来応援コーディネーター養成 発展研修で講師
<2018年10月>
東京都台東区の民生児童委員が開く研修会で講師
国際ユースフォーラム開催へ向けたフィンランド出張(学生派遣引率)
沖縄県で開催された日本社会教育学会に大学院で参加
<2018年11月>
広島県で「子どもの貧困対策 全国キャラバンin広島」を開催、登壇
朝日新聞『(耕論)冷たい自己責任論』で掲載 「頼らず孤立」強いる社会
大学院で「北海道社会教育フォーラム2018」に参加
<2018年12月>
東京都で「子どもの貧困対策 全国キャラバンin東京」を開催、登壇
「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク共催 市民協働フォーラムを企画、開催
北海道における子ども食堂に関する調査・研究の運営委員の会議出席
新潟県で開催された貧困研究会に大学院で参加
村尾政樹(むらお・まさき)
1990年、兵庫県神戸市生まれ。全国で子どもの貧困対策を推進する「公益財団法人あすのば」の立ち上げメンバーで事務局長を務める。社会福祉士。北海道大学大学院教育学院修士課程(社会教育研究室)。
小学6年の春に母親が自殺で亡くなる。家庭環境から就職を考えて商業高校へ進学するが、同じ境遇の仲間との出会いをきっかけに進学を志す。北海道大学教育学部に進学、困難状況にある子ども・若者の主体形成について研究。2010年、北海道の自殺対策や子どもの貧困対策を推進するためのネットワークを立ち上げる。
大学卒業後は、札幌市で地域の子どもを支える公益法人に就職するが、進まない子どもの貧困対策への危機感から2015年に上京。全国で先駆的に取り組みを行う支援者や研究者、学生たちと団体を設立し、事務局長に就任。子ども・若者の「生きる」が大切にされる社会を目指して全国で活動を展開。
体験談や子ども・若者の現状と声を伝える講演、研修講師、新聞掲載、テレビ出演などの機会多数。ハフィントンポストのコラム記事にも執筆。札幌市子ども・子育て会議児童福祉部会委員(2016~2018)。トルコに1年間留学し、出演した映画が第67回カンヌ国際映画祭パルムドール対象受賞。好きな食べ物はグミ。